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2025年12月17日
名前をかえたら商標はどうなる?
― X(旧Twitter)の事例から考えるブランドと知的財産 ―
2025年12月、SNS「X(旧Twitter)」をめぐる商標の動きが、海外で話題になりました。
ある企業が、「Twitter」という名称が現在ほとんど使われていないとして、商標は事実上放棄されているのではないか、と主張したのです。
私たちは日常的にブランド名やロゴに触れていますが、商標は「登録して終わり」ではありません。
実は、使い続けていることが、商標を守るうえでとても重要なポイントになります。
特に海外では、長期間使われていない商標は「放棄された」と判断され、第三者が利用できるようになる場合があります。
X社は、サービス名を「Twitter」から「X」へと大きく変更しました。
見た目や呼び方が変わったことで、「Twitter」という名前は公式にはほとんど登場しなくなっています。この状況が、法律上「使っていない」と評価されるのかが、今回の注目点です。
この問題は、有名企業だけの話ではありません。最近では、事業の方向転換やイメージ刷新のために、商品名やサービス名を変える企業が増えています。
しかし、古い名前を完全に使わなくなってしまうと、思わぬ知財リスクが生じることがあります。
一方で、ブランドを変えながらも、商標を守る方法は存在します。
表示方法を工夫したり、段階的に名称を移行したりすることで、リスクを抑えることが可能です。
ブランドは、企業やサービスの「顔」となる大切な資産です。
その名前をどう使い、どう守るのか。今回のXの事例は、ブランドと知的財産を一緒に考えることの重要性を、私たちに改めて教えてくれています。
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