知的財産知恵袋 Mail Magagine Archive
【2010年1月6日 第8号】
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◆◇◆ 佐野国際特許事務所 メールマガジン ◆◇◆
2010年1月6日 第8号
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発信元:佐野国際特許事務所
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このメールマガジンは、弊所とお取引のあるお客様や、過去に名刺交換等を
させて頂いたお客様等を対象に送らせて頂く、無料のメールマガジンです。
知的財産に関する昨今の話題や、お客様の実務上お役に立つと思われる情報を
ピックアップして、月2回程度のペースで送らせて頂いております。
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目次
◆◇ 新年のごあいさつ ◇◆
◆◇ 弊所新サービス「発明思考プロセス解析」サービスのご案内 ◇◆
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◆◇ 新年のごあいさつ ◇◆
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
本年も、皆様の知的財産の保護や活用のお役に立てるよう、弊所所員一同尽力
する所存です。
本年も、弊所では皆様に様々なサービスを提供させて頂きます。
新たなサービスや、特にお勧めのサービスにつきましては、このメールマガジン
上でも積極的にご紹介させていくつもりです。
本年もよろしくお願いいたします。
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◆◇ 弊所新サービス「発明思考プロセス解析」サービスのご案内◇◆
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「発明思考プロセス解析」サービスのご案内
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1.はじめに
御社の研究開発部門や知財部門では、独自の特許出願戦略を実現するために
各種のパテントマップを作成されていることと思います。
しかしながら、パテントマップソフトを利用していろいろなパテントマップを
作成してみたものの、これといった有用なパテントマップが作成できなかった
ということをお聞きすることがあります。
研究開発の目的は、新規事業を開拓するための次世代コア技術の開発といった
長期計画に属するものから、新市場進出の障害となっている他社特許の回避と
いった短期計画に属するものまで、いろいろなものがありますが、今回ご紹介
する「発明思考プロセス解析」は他社特許の回避やその他社特許に代わる自社
独自の発明の創出に役立てるためのものです。
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2.発明思考プロセス解析とは
特定の特許公報の内容を検討する場合には、一般に特許分析または特許解析と
いう言葉が使用されますが、ここでは「発明解析」といえるものを紹介します。
つまり、「発明思考プロセス解析」とは、特許公報に記載されている内容から、
その発明がどのような思考プロセスによって完成されたものであるかを推測
することをいいます。
具体的には、特定の特許公報を読むことで、その発明がどのような問題を対象
にしており、その問題をどのような技術的手段で解決しているかを確認する
ことで、その発明が完成されるまでの思考プロセスを読み取ることになります。
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3.発明思考プロセス解析の結果とその解説
発明思考プロセス解析の結果は、一件一葉の「発明解析シート」にまとめて
あります。
「発明解析シート」には、発明の名称、公報番号、特許分類、作成日、作成者
などの書誌的事項を記載する欄が設けてあります。また、従来技術の構成、
従来技術の問題点、発明の課題、技術的矛盾(相反する機能を実現しなければ
ならない状況)、改良する技術パラメータ、悪化する技術パラメータ、発明
原理(解決原理)、解決コンセプトの具体化の内容、請求項の他、従来技術の
図面および発明の主要図面を記載する欄が設けてあります。
また、解析者がどのような観点に基づいて、その発明を解析したのかについて
の説明を「解析メモ」として残したものを添付していますので、はじめての方
でも発明解析の結果を理解することができます。
「解析メモ」には、(1)技術的矛盾、(2)発明原理、解決コンセプト、
(3)請求の範囲の3点についての説明が記載されています。
(1)技術的矛盾の欄には、「◆技術的矛盾の定義」として、技術的矛盾の
定義を導出した根拠が記載されています。
また、「◆技術的矛盾から対立パラメータへの変換」として、具体的
に使用した資料名と技術的矛盾から考えられる対立パラメータが記載
されています。
(2)発明原理、解決コンセプトの欄には、「◆対立パラメータから発明
原理の参照」として、対立パラメータから提示される発明原理が記載
されています。また、「◆解決コンセプト」として、 1つ又は複数の
発明原理とそれらの発明原理から暗示される解決コンセプトが記載
されています。
(3)請求の範囲の欄には、解決コンセプトと請求項との一致度合いについて
の説明が記載されています。
なお、 (1)技術的矛盾、(2)発明原理、解決コンセプト、(3)請求の
範囲の説明の欄の右側には、それらの根拠となる特許公報中の記載内容が記載
されています。
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4.発明解析の結果とその効用
特許公報を対象にした「発明解析シート」を見ることにより、具体的な技術
課題を解決するための発明の思考プロセスを読み取ることができます。
「発明解析シート」に記載された先人の発明の思考プロセスをトレースこと
になり、発明のためのアルゴリズムを自然に学ぶことができます。
ターゲットとする発明が記載されている特許公報を対象にした発明解析を
行えば、その発明の思考プロセスが読み取れるだけでなく、その発明の発明者
によって採用された発明原理(解決原理)を知ることができます。
したがって、同じ技術課題を解決するための別の技術を開発するには、その
発明者が採用しなかった発明原理を敢えて使ってみるといった戦術が考えられ
ます。また、その発明者の採用した技術的矛盾の定義とは異なる技術的矛盾を
定義し、矛盾マトリックス(発明原理のデータベース)を参照することで、
そこに提示される発明原理を使ってみるといった戦術が考えられます。
発明原理が異なれば、そこから類推される解決コンセプトも異なる可能性が
高く、新しい発明が完成できる可能性も高くなります。
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5.発明提案、技術の伝承に有効
発明解析の意外な効用としては、知的財産化と知的財産権化のスピード
アップと技術の伝承があげられます。
発明解析を技術の伝承に役立てるには、「発明解析シート」と同じフォー
マットの「発明提案書」を採用することです。
発明者は、自分の技術課題をどのように捉えて、どんな発明原理を参考にして、
どんな解決コンセプトに辿り着いたかを、「発明提案書」に記入します。記入
された「発明提案書」に基づいて、先行技術調査、先行技術調査、知財の専門家
との打ち合わせを行うことで、特許出願の準備を完了でき、知的財産化、知的
財産権化のスピードアップが図られます。
また、先輩の発明の思考プロセスが「発明提案書」に記載されることになるから、
その「発明提案書」を順次蓄積していくことで、自動的に技術課題毎の発明の
思考プロセスについての知識データベースが完成します。後輩は、自分の技術
課題と近い技術課題を解決している「発明提案書」を参照することで、先輩の
発明の思考プロセスを参考にしながら、新しい発明を完成することができる、
といった善循環が生まれることになり、結果として、技術の伝承が実現できます。
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6.問い合わせ等について
(1)問い合わせ、申込先
お問い合わせまたはお申し込みは、下記の弊所のホームページの「お問い合わせ」
からお気軽にどうぞ。
http://www.tizai.sanopat.jp/contact/contact.html
また、お電話やFAXにてもお問い合わせいただけます。下記までご連絡下さい。
〒104-0042 東京都中央区入船1丁目2番9号八丁堀MFビル9F
佐野国際特許事務所
電話:03-3206-2731 FAX:03-3206-2732
担当:長谷川
(2)相談
「詳しい話が聞きたい。」とのご要望があればご説明に伺いますので、遠慮
なくお問い合わせをいただければと思います。
以上
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